IFRS(国際会計基準)とは世界共通の会計基準で、100カ国以上で採用されています。

IFRS(国際会計基準)適用のメリット

IFRS(国際会計基準)は、なぜ適用されることとなり、適用にはどのような利点、メリットがあるのでしょうか?

世界中の投資家にメリット

IFRS(国際会計基準)が世界共通のモノサシになります。

今や企業は国際競争の中にあり、機関投資家のみならず個人投資家も投資信託などへの分散投資を通じて、世界中の企業に投資を行っています。

世界中の上場企業が同一の会計基準を採用すれば、投資家にとっては財務諸表が比較・分析しやすくなり、大きなメリットが生じます。

日本の上場企業にメリット

東京証券取引所では売買代金の60%から70%が外国人投資家によるものと言われるほど国際化が進展しています。

東京証券取引所が日本国内だけでなく、外国人投資家にとっても魅力あるマーケットであり続けるために、日本の上場企業が世界共通のIFRS(国際会計基準)を採用しているのは必要不可欠な条件といえます。

証券市場において投資家たちの投資意欲を維持できるなら、上場企業にとっても大きなメリットが生じることになります。

海外で事業展開する企業にもメリット

海外に子会社を持つ日本企業の場合、日本国内の本社と海外法人とが異なる会計基準で決算を行っていては経営効率が下がります。

日本がIFRS(国際会計基準)という世界共通の方法を採用すれば、国際競争力が強化できるだけでなく、海外企業を買収するような際にも比較の基準が統一されており積極的な判断とアクションが可能となります。