IFRS(国際会計基準)には
「原則主義」「資産負債アプローチ」「公正価値」
という3つの特徴があります。
原則主義と規則主義
IFRS(国際会計基準)が「原則主義(プリンシパルベース)」であるのに対して、日本や米国は「規則主義(ルールベース)」と言われます。
原則主義と規則主義には、各々に一長一短があり単純には優劣がつけられません。
日本基準は規則主義
日本では会計基準や解釈指針や実務指針、ガイダンス、金融庁のQ&Aなどに、事細かに規則が定められており「規則主義」または「細則主義」とも呼ばれています。
日本基準の「規則主義」の長所は、細かな規則に従うため企業会計の透明性が高まる点ですが、短所として、指針に書かれていないことに対する会計処理が曖昧となったり、悪用されたりすることがあるとも言えます。
IFRS(国際会計基準)は原則主義
対して、IFRS(国際会計基準)は「原則主義」であり、解釈指針の他には詳細な規定や数値基準はほとんど有りません。
IFRS(国際会計基準)の「原則主義」の長所は、詳細な規定や数値基準が無く自由度が高い点です。
しかし一方で、判断の根拠を外部や監査人に対して明確に説明する必要があるため、経理担当者だけでなく経営者に対しても経営哲学や説明責任が問われることとなり、実務面での判断が非常に重要となります。
日本がIFRS(国際会計基準)を導入する際には財界や業界などを中心に、ある程度は統一の様式を作る動きが進むと見られています。