IFRS(国際会計基準)は次のような歴史で発展してきました。
1973年
国際会計基準委員会(IASC)が設立されました。
国際会計基準(IAS)の統一を目指す民間組織として1973年に日米欧など9カ国の会計士団体が参加して設立されました。
国際会計基準(IAS、International Accounting Standards)とは、この国際会計基準委員会(IASC)で作られたものですが、しばらくは影響力も弱いままで広がりませんでした。
1990年代
経済のグローバル化に伴い、国際会計基準(IAS)が注目されるようになります。
2001年
国際会計基準委員会(IASC)が国際会計基準審議会(IASB)へ発展。機能や人員を強化して生まれ変わりました。
2002年
ノーウォーク合意が公表される。
国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計基準審議会(FASB)が相互に会計基準のコンバージェンス(共通化)を目指すこととなりました。
2005年
EU(欧州連合)では域内の上場企業に対して国際会計基準の強制適用を開始。
さらに欧州で資金調達を行う域外企業に対しても、2009年から国際会計基準、またはこれと「同等」の会計基準を適用することを義務付けた上で、その基準が「同等であるか」どうかの評価も欧州側で実施しはじめました。
他国の企業がEU市場に留まるためには
1. 会計基準のコンバージェンス(共通化、収れん)
2. 会計基準のアドプション(国際会計基準への乗り換え、採用)
の二者択一を迫られたのです。(会計の2009年問題)
2007年
東京合意(8月)によってIFRS(国際会計基準)と日本の会計基準との差異縮小が加速化しました。
また11月には米SECが外国企業に対してIFRS(国際会計基準)による財務諸表の提出を受け入れました。